キャンプに雨はつきもの。雨が降り始めると、残念に思ってしまう方は少なくありませんね。ところが、雨だからこそできる経験や楽しみ方もあります。そもそもキャンプは、自然に合わせて活動を楽しむもの。自分自身のスキルアップにもなる「雨キャンプ」の楽しみ方を提案します。
雨キャンプのメリット
迷惑なキャンパーが少ない
キャンプ場でのマナーが問題になっています。ゴミを散らかしたり、周りに迷惑になるような騒音を出す人を見かけることがあります。
しかし、雨が降っている場合はこのような「にわかキャンパー」は、わざわざ野外に来ることはありません。雨の時は、純粋に自然を愛し、自然を楽しみに来た人だけになることでしょう。
晴れの時とは違う自然の表情を感じることができる
雨の森のにおい、色、音など、晴れているときとは違う発見があるはずです。特に子どもたちは敏感に感じることができることでしょう。このような体験はかけがえのない原体験になります。
スキルアップの良い機会になる
雨が降ったときのテントや道具の管理、安全管理などのスキルアップのいいチャンスです。致命的なエラーをしない限り、うまくいったことやうまくいかなかったことの全てがいい経験となり、次へのスキルアップにつながります。
一緒に行く人との仲が深まる機会にもできる
雨のキャンプは「非日常」であること、この上ないことでしょう。この体験をともにする仲間、家族との絆も一層、深まること間違いありません。
活動場所・拠点の確保をしよう

テント・タープを張るときのコツ
テント、タープを張る場所について、最初に確認すべき点は「雨水が流れ込んでこないか」「水のたまり場所にならないか」という点です。
平らな場所がいいのですが、場合によっては、やや斜面であっても、水の流れてこない場所を確保しましょう。また、テント周りに溝を掘っておいて、水の流れる道筋を作っておいてもいいでしょう。
初めにタープを張ります。作業場の確保になります。タープはテントと連結しておくと便利です。
雨が強いならテントをあきらめ、他の場所を確保
雨が強ければ、テントはあきらめておく方が賢明です。屋根付きの場所でテントを張れると最高ですが、そううまくいくことも少ないでしょうね。
避難場所として屋内が確保できればいいかと思います。ロッジとかあればいいですね。車中という手もありますが、スペースが許せば、車中泊に切り替えてもいいですね。
おすすめの雨天時の活動例

小雨でも可能なら決行!
- 登山
- トレッキング
- 魚釣り
- 川遊び
- 海水浴
- ラフティング
ただし、以下の点には十分気をつけてください。
- 雷が鳴り出したら、ただちに屋内に避難すること(野外活動は中止)
- 川のそばでは、上流で急に雨が強まって川が増水することが想定される場合は、川から離れること
- 視界が悪くなることから、自分たちの位置を把握できるようGPS機器を持っておく方がよい。
- 体温保持に十分気をつける(着替えを持っておく、ツエルト等もっておく、短時間にしておく)
自然散策は印象深い体験になります
カッパを着て、森の中を散策してほしいなと思います。雨の森のにおい、色、音など、晴れているときとは違う発見があるはずです。
写真撮影を組み合わせてもいいですね。新たな発見を仲間、家族と共有するのもいいですね。
クラフト活動
自力でクラフト活動の準備をしてもいいですが、自然物を使ったクラフト体験を提供している施設もあると思います。是非、利用してみてください。
- 焼き杉を利用した看板、コースターづくり
- 材料から自由に発想した工作物
- 石を使ってストーンアート、砂を使ってサンドアート
- 貝殻を飾りに使った写真立て作り
- 木工教室(椅子や机の製作)
- 押し花栞作り、ドライフラワー
- ペーパークラフト
タープの下でバーベキュー!
場所は上手に確保する必要がありますが、雨の中でバーベキューするのも楽しいかと思います。
ボードゲーム、カードゲーム
市販のものでいいと思います。トランプ、UNO、人生ゲームなどを仲間、家族でじっくり遊ぶ時間もいいのではないかと思います。
読書、絵本の読み聞かせ
本好きにはたまらない時間になると思います。雨音の中、好きな本の世界にどっぷり浸れます。
子どもがいる場合は、自然に関する絵本の読み聞かせはいかがでしょうか。まさに、本の世界が目の前にあるわけで、子どもにとってもいい時間になること間違いなしです。
まとめ

「キャンプは、自然に合わせて活動を楽しむもの」です。自然の表情を楽しみ、自然と共に生活する人間本来の喜びを味わう、素敵な時間にしていただければと思います。
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