長期宿泊キャンプのおもしろさは、「生活そのものを楽しむ」ことにあると思います。もちろん、それぞれのアクティビティもおもしろいのですが、生活そのものを楽しむこと、自分の手でつくったり、工夫したり、整えたりすることを楽しむことが長期キャンプの醍醐味ではないでしょうか。ここでは、長期宿泊キャンプの企画をする場合のコツを説明します。
長期宿泊キャンプがおもしろい理由

非日常を楽しむ
キャンプそのものが非日常を楽しむものであることから、これが連日となると更に非日常感が高まります。普段は限られた条件の中でしなければならないことに忙殺されている毎日ですが、キャンプに出かけると、時間に縛られることなく、自然のありのままを受け入れ、自分のための時間をゆっくり使いたいですよね。
衣食住のありがたさを実感する
キャンプが長くなると、衣(洗濯関係)、食(毎食簡単な調理器具で準備)、住(テント住まい)がどれだけ大変で手間がかかり、人間の生活に重要であるかを実感します。体への負担もかかってきます。そこで、自分で工夫することでキャンプをより快適にする経験は、日常の生活に帰ってからも生かせるものになるでしょう。
達成感がハンパない

実は意外と体への負荷がかかっています。目標ははっきりしていてば、達成したときの喜びは大きいものです。「自分って意外とできるんだな」「経験値が上がったな」という確かな実感を得ることができるでしょう。
長期宿泊キャンプを楽しむコツ

目的をもっておく
ただ「のんびりと自然を満喫する」でもいいと思いますが、何かしら目標があった方がいいと思います。移動キャンプであれば「○○一周」「○○縦断」とか、あるいは何かとくっつけて「○○を巡りながら、○○一周」でもいいでしょう(世界遺産を巡りながら日本一周とか)。
固定キャンプであれば、日数を目標にしてもいいし、「○○を完成させるまでのキャンプ」とかでもいいでしょう。
○○を登頂とか、○○を堪能とか、魅力的な目標があるといいですね。
ストーリーを考えておく
欲をいえば、ストーリー(物語)があるといいですね。難易度の低いアクティビティから難易度の高いものへとか、人との出会いを計画しておくとか、RPGのようにミッションをクリアしながらゴールを目指すとか。
ゆとりあるスケジュールを組む
自然を相手にしていますから、天候がいつ急変するかわかりません。荒天時には冷静に「中止」する判断も必要になるかと思います。
また、体調管理をしていても、想定していた以上に疲れがたまってくることもあるでしょう。
それらも含めて、リスク管理のために、ゆとりあるスケジュールを組みましょう。
スケジュールをこなすことが第一ではありません。キャンプは自然に合わせて、無理なくできることを楽しむものです。
安全管理は万全に
人については「快食」「快眠」「快便」を心がけ、水分補給や栄養補給、体温保持に気を配るようにしましょう。気象情報は常に把握しておいて、危険は事前に回避しておきましょう。けがや事故については各活動ごとに留意点がありますので、詳細については省略します。
長期キャンプの実施例
公的機関が実施している長期キャンプ
国立青少年教育振興機構には全国28カ所に交流の家・自然の家があります。
教育事業プログラム検索のサイトではさまざまな教育事業・キャンプを探すことができますので参考まで。
まとめ

長期キャンプを一人でするのもいいし、家族や少人数でもいいし、子供会などで大人数を対象にしてもいいですね。長期キャンプは大人にとっても子どもにとってもインパクトのある充実した時間となることでしょう。
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