海で安全に活動するために

海で安全に活動するために必要な知識として①気象情報、海の状況をこまめにチェック②危険な生物について③海で多いけがや事故防止について④トラブルの際の対応策、といったことがあげられます。海水浴やキャンプ、マリンスポーツで事故が起きないように、事故を未然に防ぐ方法を知っておきましょう。

<目 次>
1.海の気象を確認する
 1-(1)海の天気について
 1-(2)風、波、潮の干満
 1-(3)離岸流について
2.危険な生物について
 2-(1)クラゲ
 2-(2)毒のある魚類
3.けがの対処について
 3-(1)海で多いけが
 3-(2)熱中症
 3-(3)日やけ
 3-(4)低体温症
 3-(5)海での事故防止
4.もしもの時は
 4-(1)海で地震にあったら
 4-(2)海で溺れたら
 4-(3)海のもしもは「118番」
5.まとめ

1.海の気象を確認する

1-(1)海の天気について

海で安全に活動するには、気象情報だけでなく、波の高さや風の強さ、潮の満ち引きなど、いくつもの気象情報を集め、総合的に判断することが必要です。
まず、活動を行う場所や時間の、天気や気温を調べましょう。そして、落雷にも気をつけます。海へ落雷すると人間も感電するため被害が拡大し大変危険です。雷雲が見えたり、雷鳴を聞いたりしたらすぐに岸に上がり避難しましょう。雷の進む速度は速いので、様子を見ていると避難が遅れ被害にあうこともあります。早めに避難し、活動中止の判断をしましょう。
気象状況に不安がある場合は、無理に活動するのはやめましょう。「荒天時は海に近づかない」が鉄則です。また地震や津波、雷などの非常事態に備え、避難場所や避難方法などを事前に決めておきましょう。

1-(2)風、波、潮の干満

晴れていても、活動場所から遠くの低気圧や台風の影響で、風が強かったり波が高かったりすることがあります。また、同じ活動場所でも、地形などの影響で、風や波の状態が異なることがあります。地元の人やライフセーバー、近隣の釣具店やダイビングショップ、宿泊施設などで確認しておきましょう。
また、潮の満ち引きが安全と密接に関係します。満潮時は水深があり活動に適していても、干潮時には海底の岩場が現れて危険になる、あるいは活動ができなくなる所があります。場所によっては、潮の満ち引きにより流れが出たり、波が高くなることもあります。満潮、干潮は毎日変化します。周期とそれぞれの時間を調べておきましょう。

1-(3)離岸流について

満潮から引き潮に変わるときや、強い風が吹いて波やうねりが大きいときに、離岸流が発生しやすくなります。潮流が速いと、離岸流は秒速2mに達します。これはトップスイマーの泳ぐ速さと同等で、泳ぎの上手な人でも前に進めません。そのためパニックに陥ると、体力を一気に使い果たし、溺れる場合があります。離岸流に流されたときは、その流れがなくなる沖側まで流れ着いてから、離岸流を避けて岸に戻るか、岸と水平に泳ぎ、流れがなくなった所から岸に戻ります。
活動前に離岸流の起きそうな場所や状況を調べておくことが大切です。また、浮力を保つことでパニックを防げるので、海上活動のときはライフジャケットを身につけましょう。

2.危険な生物について

2-(1)クラゲ

クラゲは基本的に一年中生息していますが、夏から秋にかけて、クラゲに刺される被害が多発します。数本の長い触手に毒があります。刺されるととても痛く、みみずばれになります。対処法は、海水で触手を洗い流します。酢をかけると逆効果なので注意しましょう。その後、氷や冷水で患部を冷やし、病院に行きましょう。

2-(2)毒のある魚類

①ゴンズイ

海に住むナマズの仲間で、体長は10 ~20cm。ヒレに毒を持ちます。刺されると激しく痛み、患部が赤くはれます。重症化すると患部が壊死することもあります。

②ミノカサゴ

ヒレをゆらゆらさせて優雅に泳ぎ、人が近づいても逃げません。ヒレに毒を持ち、刺されると激しく痛み、患部がはれます。

ゴンズイやミノカサゴに刺された場合は、まず、目に見える大きなトゲを取り除きます。そして、やけどしない程度のお湯(40 ~50℃ ) につけて、痛みをやわらげます。痛みがひどい場合は病院に行きましょう。その他、オコゼの仲間やオニヒトデ、ガンガゼに刺されたときも同様の応急処置をします。

3.けがの対処について

3-(1)海で多いけが

砂浜の漂流物やサンゴ、岩場の貝などによる切り傷が多くみられます。傷は真水で洗い、出血時はビニールなどを利用してできるだけ直接傷にふれないように手当てをして、タオルなどで止血します。マリンブーツを履いたり、水着の上に、長袖の上着(ラッシュガードなど)を着用したりすると、けがを予防できます。

3-(2)熱中症

直射日光を長い時間浴びることで起こる病気です。体内に熱がこもって、体温が40℃を超える場合もあります。顔が赤くなる、あくび、吐き気、頭痛、意識障害などの症状が出ます。まず、すずしい日陰で休ませ、塩分・糖分の入った冷たい飲み物や経口補水液などで水分を補給します。意識障害のある場合は直ちに病院に行きましょう。定期的に日陰での休憩や水分補給を心がけましょう。予防策としてつばの広い帽子をかぶったり、首に濡れたタオルを巻くのも効果的です。

3-(3)日やけ

海の強い日差し(紫外線)を長時間浴びることで、肌がやけどのようになることがあります。赤くなってヒリヒリしたり、重症化するとやけどの症状と同じで水ぶくれができ、発熱します。炎症範囲が広いと、衰弱することもあります。すぐに肌を冷やし、水分を補給します。症状が重い場合には病院に行きましょう。日やけを防ぐためには、水着の上にTシャツを着るなど服装を工夫して肌をかくします。かくせない所には、日やけ止め剤を塗ぬります。日差しの強い時間帯(10~ 14 時前後)の活動はひかえるのもよいでしょう。

3-(4)低体温症

水は空気よりも体の熱を早く奪うため、冷えた状態が長く続くと低体温症になることがあります。
低体温症になると、体がふるえる、手足が自由に動かない、呼吸や心拍数が弱くなる(内臓や心肺機能が低下)、意識がなくなるといった症状が出ます。症状が出たら、海から上がり、乾いた服に着替え、体を温めます。わきの下に使い捨てカイロなどをはさむと効果的です。その後、病院に行きましょう。

3-(5)海での事故防止

水温や潮の流れに気をつけるとともに、単独行動は避け、2 人組(バディシステム)になり、相手とコミュニケーションをとりながら、お互いの状態を確かめて行動しましょう。また、釣りやカヌーなどでの活動中に海中に転落した場合、まず浮くことが安全のために重要です。ウェットスーツやライフジャケットなどを必ず着用するようにしましょう。

4.もしもの時は

4-(1)海で地震にあったら

震源が海岸線に近い場合、津波の発生から到達までの時間が短く、避難する間もない可能性があります。また、海外の地震で発生した津波が、時間がたってから日本に到達することもあります。津波警報後はもちろんのこと、海岸部で強い揺れを感じたときは、迷わず、海から離れ、高台などへすぐに自主的に避難を始めましょう。そのためにも活動場所の近くの避難場所を確認しておきましょう。また、活動場所の海抜をチェックしておきましょう。

4-(2)海で溺れたら

もし自分が着衣のまま溺れたら、まず落ち着いて、服に入った空気で浮き、静かに救助を待ちます。動いて体力を消耗したり、体温を奪われたりしないよう、とにかく静かに浮いておくことがベストです。

4-(3)海のもしもは「118番」

海上保安庁では、緊急通報用として、局番なしの「118 番」を設定しています。もしも海で事故にあったり、見かけたりすることがあったら、すぐに「118 番」に電話をかけて「いつ」、「どこで」、「なにがあった」などを簡潔に落ち着いて話しましょう。

5.まとめ

家族や仲間と楽しく過ごすはずの海水浴や海でのキャンプ、マリンスポーツで、事故が起きないように、その原因や、事故を未然に防ぐ方法を知り、思いきり海での活動を楽しみましょう。

自転車旅が好きな中年親父。キャンプ経験(キャンプディレクター)から、自転車キャンプツーリングにハマりました。名前の由来は、出生時の体重が3,750g (貫は重さの単位で、1貫=3,750g )だったことから。#自転車旅 #クロスバイク #アウトドア #キャンプ #自転車通勤

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