自転車旅で雨が降っている時の対処法を整理しました。① 濡らしてはいけないものの確認と防水対策②進むか一時避難するか判断(十分な情報収集)③進む場合は安全第一に(雨天時のリスクを理解した上で)④一時避難の場合は人の迷惑にならない所で。結局、これはアウトドア全般に通じるものですね。詳細について説明します。
自転車旅で雨が降っている時の対処法
濡らしてはいけないものの確認と防水対策
野外で雨に遭った時の基礎・基本として「自分の体は濡らしても荷物は濡らすな」とよく言われます。体は拭いたり着替えたりできるけど、荷物を濡らすとかなり不便な状況に陥ってしまいます。
さて、自転車旅において考えます。
自分自身の体は濡らしてもいいのですが、長時間になると体温低下を招きます。また、自分自身がずぶ濡れになると、着替えるまでは建物内やテント内に入りづらくなります。そこで、自分自身の体を濡らしていい場合は限定的になるのではないかと思います。カッパを着用することになるでしょう。
荷物について。防水のもの、濡れていいものは何もしなくてもいいですが、濡らしてはいけないものが露出している場合は、防水バッグの中に入れたり、ビニールを被せたりしましょう。私も天気が怪しい時には予め、防水対策をしている時もあります。
進むか一時避難するか判断(十分な情報収集)
今はスマホが使える場面が多いので、気象情報をしっかり確認しましょう。雷が鳴っている時は、まず、避難すべきです。雨風が強くなるようなら一時避難。雨が弱くなる、あるいは天気が回復するならそのまま続行、という具合です。
真夏はゲリラ豪雨が珍しくなくなりました。入道雲が急速に発達している様子が見えたり、風向きや気温が変わったりした時は、天気が急変する可能性があることも頭入れておきましょう。
天気が悪化していく、急変する可能性がある場合、山(峠)へ入っていくのはやめておきましょう。避難できる場所がなく、陽が落ちて暗くなるのも早いので、リスクが一気に高まります。
進む場合は安全第一に(雨天時のリスクを理解した上で)

雨天時のリスクは以下の通りです。
スリップしやすい
特に滑りやすくなり気をつけないといけないのがグレーチング(鋼材を格子状に組んだ溝蓋)です。排水のために道路脇にありますので、十分気をつけてください
ブレーキがかかりにくい
ブレーキがかかりにくくなるのは、体験的に知っている方がほとんどだと思います。自転車旅では重い荷物を積んでいることが想定されるため、さらにブレーキがかかりにくくなります。また、雨の日はブレーキシューの減り方がさらに激しくなることも知っておきましょう。
視界が悪くなる
視界が悪く、狭くなります。雨の日は晴れの日に比べて暗いこと、カッパ等の雨具の影響で、見える範囲が狭まっています。
視認性も悪くなる
視認性についても同様のことがいえます。つまり、車などから自分の自転車の存在に気づかれにくい、ということになります。
一時避難の場合は人の迷惑にならない所で

例えば、公園、コミュニティーセンターといった公共の場所が考えられますが、あくまでも公共の場所なので、人の迷惑にならないように節度をもって避難をさせてもらいましょう。また、商業施設の場合も一緒です。例えば、屋根付き駐輪場や東屋などです。
所有者の許可なく私有地に避難するのは論外です。というか、犯罪です。どうしてもやむ得ない場合は所有者に相談して、許可をもらいましょう。
以前、私は田舎道を走っていて通り雨に遭い、止む無く、ガソリンスタンドの方に相談して、雨宿りをさせてもらったことがあります。雨が1時間以上降り続けましたが、田舎道でお客もいなかったせいか、ガソリンスタンドの方と旅の話を楽しくさせてもらいました。
自転車旅で雨が降っている時の対処法(グッズ編)
防水バッグ
自転車旅では、キャリアに取り付ける防水バッグが絶対おすすめです。というか、不可欠なアイテムだと言っても過言ではないと思います。
間違いないのが、オルトリーブのパニアバッグです。
カッパ
カッパは、上下が分かれたセパレートタイプがおすすめ。
あると便利な消耗品
量販店で売っているような、大きなビニール袋(シュラフとかテントを入れられるぐらいの大きさ)をもっていると大変便利です。また、レジ袋も防水袋として、または、シューズカバーの代わりとして使えます。
雨の時に大活躍するのは、タオルです。当たり前すぎるかもしれませんが、私はメガネをかけているので、尚更、タオルの便利さを実感しました。余分にもっておけば、テント等を拭く雑巾としても使えます。逆にタオルを忘れてしまったら、めちゃくちゃ不便です。
まとめ
日本は雨の多い国です。ですから尚更、天気と仲良くなり、天気に合わせて自転車旅を楽しむことが大切です。雨が降ったら自転車には乗らずに、雨の中のキャンプやいろんな体験を楽しむぐらいのゆとりがあった方がいいのかも知れませんね。

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