自転車旅は非日常であるだけに、疲労との闘いでもあります。自転車を漕ぐことも体力使いますし、テント泊では疲労が十分とれない時もあります。また、暑さ、寒さ、雨、風といった自然は時に人間に牙を向けますので、天候の変化を敏感に察知し、体にダメージが残らないような工夫も必要です。そんな楽しい自転車旅の疲労軽減スキルを紹介します。
自転車旅が疲れる要因
自転車を漕ぐこと自体、体力がいる
自転車に乗った時の消費カロリーは、ウォーキングより多く、ロードバイク以外はジョギングより少ないぐらいです。
自転車に乗った時の消費カロリーについて、補足情報はこちら
自転車で移動する旅ですから、長時間、自転車を漕いでいるわけで、一日の消費カロリーはとても大きくなります。
また、普段から体を鍛えているアスリートならまだしも、多くの人は普段よりもカロリー消費が多くなるわけですから、疲労も半端ないです。その日は元気でも翌朝起きると体が重い、足が痛い・・何てのも自転車旅あるあるです。
長時間自転車を漕ぐ場合、エネルギー補給が間に合わず「ハンガーノック」になってしまうことがあります。ハンガーノックとは、長時間に渡る激しいスポーツにより、極度の低血糖状態により、身体が動かなくなる状態の事を指します。
こうなると、直ちに、体を安全な場所で休ませ、十分回復するまでは旅の続行は不可能です。
暑さ・熱中症との闘い
自転車を漕いでいると体温がグングン上昇します。これが夏の暑さの中、自転車を漕いでいるとあっという間に汗びっしょり。
汗が出ている間は、汗によって体温を下げられるのですが、自力で体温調整できない状態になると「アウト」!熱中症です。直ちに旅を中止し、病院に行かないといけません。
寒さ・低体温症との闘い
真夏以外では、自転車に乗っている間は寒くなくても、休憩時やテント泊時には体が冷えてくることがあります。夜間・朝方の冷え込みに気をつけておかないと、体温が下がり、十分な体力回復ができなくなります。
自転車を漕いでただでさえ体は疲れているのに、さらに、体温が下がると一気に免疫力も落ちて、体調を崩してしまいます。
低体温症は主に登山中の事故として知られています。自転車旅ではここまで過酷な旅をする人は少ないと思いますが、上記の通り、体温が下がることがないように、気をつけましょう。
風・空気抵抗との闘い
自転車は風向きに大きく影響されることは皆さんも経験的に理解できると思います。
空気抵抗は時速30kmあたりから、一気に大きくなります。これが向かい風だと、漕いでも漕いでもスピードが上がらず、苦労することもあります。
また、この空気抵抗が体力をじわじわと削いでいきます。体力消耗を冷静に感じ取りながら、無理のないライドをしていく必要があります。
自転車旅での疲労軽減スキルを身に付けよう
基礎体力をつけておけ
事前にできることとして、まずは長距離ライドができる体にしておきましょう。
詳しくはこちらを参照してください。
旅の中では、基礎体力維持のために、食事(栄養補給)・睡眠が非常に重要になります。
食事についてのノウハウはこちらです。
ハンガーノック対策として、栄養補給についてはこちら!
睡眠については、寝袋・マットが重要ですね。
こちらを参照してください。
天候の変化を敏感に感じろ
暑さ・寒さを感じることはもちろんですが、「もうすぐ雨が降りそうだ」とか「下り坂に入ると寒く感じそうだ」とかを敏感に感じ取り、その都度、対応することが大切です。
雨対策についてはこちらに詳しく書いています。
また、天気が荒れそうな時は、早めに安全な場所に移動し、ステイしておくことも非常に大切です。無理は禁物。旅は安全第一です。
自転車旅の暑さ・寒さ対策
夏場だと暑さとの闘いは過酷を極めます。こまめな水分補給をし、休憩時には日陰で風通しのいい場所で休め無ことが必須となります。どうしようもない時は、無理せず、それ以上は自転車を漕がずに「ステイ」するのも当然あります。
寒さ対策としては、防風・防寒着を常に携帯しておき、すぐに着用できるようにしておきましょう。
自転車旅の服装についてはこちらに詳しく書いています。
それでもあなたは自転車旅に行きますか?
この問いに対して、「YES!」という方!愛車とともに新たな風景、経験、人との出会いを求めて、旅に出かけましょう!
旅動画はこちらを是非、ご覧ください。
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